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「遊び」と「生活力」が子どもの成長を加速する

2011年08月25日

私どもの教室の最大の特徴は合宿教育です。年少も年長もひっくるめて7日間、徹底して家や教室ではできない遊びや生活を体験させます。むろん親抜きです。例えば、きのこ狩り、虫取り、川遊びとかです。勉強は毎日午前中の1.5時間だけ。この時期までに、まだ授業内容がよく理解できていない子やこの時期から始める子には、この一週間の連続勉強によってほとんど理解できるようになります。この合宿がスタートしたのは25年前です。私たち教師も子どもたちと一緒に泥だらけになって遊びます。集団生活だから、子どもたちには掃除、雑巾がけもやってもらいます。食事については、とくに気をつけていて、料亭の板前さんにきてもらい、ダシの取り方一つにしても「一流の味」を体験させます。最高に美味しい家庭料理を食べさせることによって、実は、子どもの好き嫌いがなくなります。食事のマナーも身につくし、みんなで食べることの楽しさやいろんなことを1週間の生活の中で学びます。もう一つ、合宿の効果として見逃せないのが友達関係に幅ができることです。この合宿には年中の場合だいたい9割以上が参加しますが、合宿が終わった後、面白い現象が起きます。友達関係が変わるのです。なぜ変わるかというと、今まで教室という閉鎖された空間の中でできる友だちというのは、ある意味では表面的な仲良し関係です。今までは勉強ができる子が友達というケースが多かったのです。子どもの世界では何かができる子というのが基準になりますから。それが合宿に参加して最初の2日間ぐらいで合宿に慣れて、その場所が自分の家になるわけです。そうすると、遊びが上手な子とか生活力が旺盛な子がみんなの注目を集めるようになります。そこで初めて幼稚園や家の中でできる友人関係とは違う関係ができるのです。幼児期にいろいろなタイプのお友達ができると本人に幅がつきます。泣き出す子どもは30人中2、3人ぐらいいます。夜中にホームシックで我慢している場合、無視したほうがいい場合とちょっと添い寝してあげる場合があります。余談ですが、この合宿によっておねしょは完璧に治ります。25年間、毎年子どもを合宿に連れて行きますから、治し方のノウハウをもっています。簡単にいうと、夜中に時間を決めて、寝室から離れたトイレに行かせます。これを1晩に何回も徹底してやると1週間で治ります。教師はたいへんですが……合宿は必修ではありません。また、小学校受験対策というよりも、もっと先のことを考えてこの合宿をやっています。もっとも、近年、小学校受験が生活力や行動観察に非常に比重を高くしていることを考えると、この合宿は必須の対策といっていいかもしれません。小学校の先生方と食事したときに聞いたことですが、どの私立小学校でも合宿が多いのです。暁星あたりはお泊まりができない子どもはとりません。よく面接できかれることです。合宿というと、例えば社長さんを集めたりしてスパルタで洗脳していくタイプの合宿のように思えますが、うちではいっさいそういうことはしません。つまり、平たく言ってしまうと、「遊び」と「生活力をつける」ためです。これで子どもは確実に成長します。